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水分摂取の大切さと《皮膚の構造理解》

  • 執筆者の写真: 株式会社And You Tear
    株式会社And You Tear
  • 2024年1月22日
  • 読了時間: 4分

<水分摂取の大切さ> 

 

乾燥は肌に悪いという認識により

肌の乾燥を防ぐために

さまざまな商品が売られている。


確かに「乾燥」は表皮細胞のみならず

すべての細胞にとって致命的な問題となる。


人体の約60%は水分で構成されている。


残りは脂質とタンパク質だ。

この構成比からも生体における

水分の重要性が理解できる。

 

人は日常生活において

1日約2リットルの水分を失う。


それは尿や便、呼吸、汗の

4の経路から体外へと排出されている。


だから失った水分量は補う必要がある。


1日の摂取量の目安は

体重1kgあたり25~50ccである。


体重50kgの人であれば

1.25~2.5リットルになる計算だ。

飲み過ぎると尿として出されるが

そのときにナトリウム、クロール

カリウムといった電解質といわれる成分など

身体に必要な成分が尿と一緒に

排泄されてしまうので、飲み過ぎはよくない。

 

日々の水分摂取量を意識するだけでも

かなりの確率で肌の改善が

見られることは事実である。


特にアルコールを

好む人による肌トラブルは

アルコールを少なめにして

水分摂取量を増やすだけで劇的に改善する。

 


<肌の構造> 

 

ここであらためて

皮膚について理解する必要があるだろう。


皮膚は人体で最大の臓器だ。

成人の皮膚を広げると

畳約1畳分にもなり、重さは

約3~4kgと臓器のなかで最も思い。


2位は脳であり約1.4kg


3位は肝臓の1.2~2kgである。

 

この人体最大の臓器は

皮膚の表面をおおっている薄い表皮と

その下にある厚くて丈夫な真皮との

2つの層からできている。


皮膚はいわば

厚くて丈夫なタオルの表面に

薄いラップを貼り付けたような

構造をしているわけである。

 

表皮の厚さはわずか0.4~0.07mm。

ラップ1枚ほどの厚さだが

そこには表皮細胞が5~10層

重なるように並んでいる。


真皮は表皮の約10倍の厚みがあり

主に弾力に富んだコラーゲ繊維と

それを製造している繊維芽細胞によって

形成されている。


肌に弾力やハリがあるのも

この真皮のコラーゲン繊維のおかげである。

だからといって、

コラーゲンを沢山食べた

り飲んだりすればハリが保たれるか

といえばそうはならない。


いくらコラーゲン・サプリや

コラーゲン・ドリンクを飲んでも

腸内に入れば分解されてしまうので

そのままの形で残ることはないし

そのまま吸収されることもない。

 

コラーゲンの原料はタンパク質であり

タンパク質を食べて消化吸収された後に

その消化吸収されたアミノ酸を使って

コラーゲンとして合成されるのだ。


だから

タンパク質が不足すると

コラーゲン生成もされない。


必要なのは

コラーゲンそのものではなく

タンパク質なのだ。

皮膚にはもう一つ

重要な層がある。


それは「角層」である。


表皮の表面部分、つまり

皮膚の外側表面をおおっている。


この角層は死んだ細胞の集合体。

いわば表皮細胞の死体である。


この死体たちは

「角質細胞」と呼ばれている。


角層では、6角形

または5角形の角質細胞が

10層ほどになって重なりあっている。

 

この角質細胞は

もともと表皮細胞の中にあった

細胞核をはじめいろいろな物質が

含まれていて、それらが変化したものが

材料となっている。

これは

アミノ酸を主成分にした

水溶性の保湿因子である。

 

角質細胞と角質細胞の間には

脂性の「糊」があり

細胞同士をしっかり貼り合わせている。


この脂性の「糊」を細胞間脂質といい

これが保湿の重要な役割を果たしている。


そして

この細胞間脂質の主成分が

脂溶性のセラミドである。

 

これら水溶性の保湿因子と

脂溶性の保湿因子

つまり2種類の自家保湿因子は

ともに垢となって脱落する

3~4日前に最高の保湿機能を

もつまでに熟成される。


細胞の層としては2~3枚分である。


角層の最上位のこの部分が

角層のバリア機能を担う

主役となるのである。

角層のなかにある水分は

何種類ものアミノ酸やタンパク質と

結合したり、電解質となったりして

存在している。


ただの真水でもなければ

ただの電解水でもない。


様々な分子と結合して

電解質を含んだ不凍液のような

状態となっている。

 

だからこそ

湿度が10%を切るような

砂漠で何日走っても

水さえ飲んでいれば

ミイラになることはないし

マイナス40℃の極寒の地で働いても

皮膚の表面が凍って

パリッと割れることもないのだ。

 

このように複雑かつ精妙にできた

自家保湿機能は、どんなに高価な

人工産物でも到底太刀打ちできない。

 


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最後まで読んで

理解をしたら「いいね」で

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